It looks like you're coming from United States. Want to go there?
バックパックに付いているループの使いみちは? ショルダーベルトの役割は? バックパックの便利さが格段に高まる、知らなかったパーツの活用法を解説します。
バックパックには山ほどの機能が詰め込まれていますが、せっかく便利な機能があるのに気づかれていないことも珍しくありません。工夫された形のストラップや、底部に付いているループなど、あらゆる部分に特別な機能が備わっているのです。
この徹底ガイドでは、バックパックのさまざまなパーツについての知識を、収納コンパートメントからループまで詳しく解説します。
すべての仕組みを知り尽くして、お気に入りのバックパックを今まで以上に活用してください!
この記事で説明する内容:
量が多くても少なくても、すべての荷造りが済んだら必ずコンプレッションストラップを引き締め、バックパックを背中に引き寄せる形で背負うことが大切です。ここが緩んでいると、肩にかかる負担が必要以上に大きくなってしまいます。
ハイドレーション用ポケット:バックパックの中に給水用のハイドレーションリザーバーを格納する専用ポケット。リザーバーから口元までチューブを引き回せるようになっているため、走行中の水分補給が手軽にできます。
ショルダーストラップ
S字形にカーブしたバックパックストラップ:人間工学的な配慮があるショルダーストラップは曲線で構成されていて、S字形のストラップは特にその考え方が進んだものです。バックパックの荷重を胸部全体に分散させ、肩にかかる負担を減らす効果があります。
S字形ショルダーストラップは、スポーティなバックパック、30 Lを超える大型バックパック、ハイキングバックパックの多くに採用されています。J字形にカーブしたバックパックストラップは、S字形に比べるとややカジュアルですが、やはり胸部全体に荷重を分散させる効果があるため、重い荷物を運ぶことが毎日のルーチン的な行動になっている場合にはおすすめできます。このタイプのストラップは、カジュアルさとスポーティさを兼ね備えたバックパックに採用されています。
例:Thule Lithos 16L
直線的な形のストラップは、軽い荷物を想定した普段遣い用の小型バックパックによく採用されています。ファッション性の高さが特徴ですが、パッド入りであれば快適な装着感が得られます。
例:Thule Spira 15L
ブリーフケース兼用タイプのバックパックストラップ:ブリーフケースにもなるノートPCバックパックに採用されているストラップ。荷物が増えてブリーフケースが重くなったときに背負えるので便利です。例:Thule Crossover 2 Convertible Laptop Bag
メッシュ式ショルダーストラップ:バックパックの通気性を高める、EVAおよびメッシュ素材のストラップ。行き先に着くころはショルダーストラップがぐっしょり…という事態になりにくいメリットがあります。
例:Thule Subterra 30L
胸部ストラップ:その名のとおり、胸の前に取り付けて荷重の均等な配分を補助するストラップ。チェストストラップとも呼ばれ、肩の圧迫感をやわらげる効果があります。通常はスポーティなバックパックやハイキングバックパックに備わっている機能ですが、重い荷物を運ぶ必要がある場合は通勤用としても役立つでしょう。
例:Thule Chasm 26L
コンプレッションストラップ:このような、何の意味もなさそうに見える変なストラップに見覚えはありませんか? これらには3つの役割があります。
例:Thule Construct 24L
ハイキングバックパックの場合は、このような形になっているのが一般的です(側面にある緑のストラップ)。
例:Thule Alltrail 45L
後部積載ストラップ:これも意味がわかりにくいストラップです。後部積載ストラップはハイキングバックパックの底に付いていて、寝袋やスリーピングマットをバックパックの外に固定して運びたいときに重宝します。
例:Thule Accent 28L
パススルーストラップ:これは、バックパックをスーツケースのハンドルに通してしっかり固定するストラップ。空港内を歩き回るのが格段に楽になるアイデア機能です。
例:Thule Spira 15L
盗難防止ストラップ: バックパックを周囲のポールやイスの肘掛けにくくり付けるためのストラップ。目を離したときに持ち去られるのを防ぐ効果があります。
「バックパックにはループがいくつも付いているけど、何に使うんだろう?」と思ったことはありませんか? ループには次のような大切な役割があります。
ラッシュタブ:バックパックの表面に付いている、正方形や菱形をしたワッペンのような謎のパーツ。これは、道具を吊り下げるゴムバンドや織りヒモを通すための穴です。
ラッシュポイントは、現代的な考え方にもとづいて使いやすく配置されたループ。ゴムバンドや織りヒモをそこに通せばギアの運搬能力を手軽に高めることができます。下図のバックパックの場合、前面に付いている銀色のループがラッシュポイントです。
例:Thule Enroute Escort 2
ギアループ:さらに多くのギアを取り付けて運ぶための、金属製または布製のループ。たとえば、下図のバックパックの場合は前面ポケットの下にギアループが付いています。
例:Thule Construct 24L
バンジーコード、ゴムバンド:バックパックの外装を横切るように張られたバンジーコードには、ジャケットや帽子を手軽に挟んでおくことができます。移動中、バックパックをおろさずに衣服などの取り回しができて便利です。
隠し装着ポイント:バックパック本体に埋め込まれた形のループ。このパーツは一部のバックパックに装備されていて、必要なときにカラビナやギアを取り付けることができます。
例:Thule Enroute 20L
デイジーチェーン接続アタッチメント:バッグに内蔵された、外からは見えにくい布製ループ。このようなデイジーチェーンにカラビナを付ければ、ドリンクボトルや道具などを楽に持ち運ぶことができます。
例:Thule Chasm 26L
サイクルライト用ラッシュポイント:サイクルライトは、取り付け方さえ適切ならば一般のギアループに装着しても問題ありません。とはいえ、サイクルライト専用に設計されたループはバッグの底部付近に配置されていて、長さも短めでしっかりフィット。自動車からよく見える外向きのポジションを保つのに適しています。
上部からの出し入れ:メインコンパートメントの上が開くタイプのバックパック。ほとんどのバックパックにはこの機能があります。
例:Thule Subterra 23L
前面からの出し入れ:ダッフルバッグと同じように、上面と前面の両方から中身を出し入れできるタイプのバックパック。この機能があると底のほうに詰め込まれたアイテムを楽に取り出せるため、人気があります。
例:Thule Vea 21L
側面からの出し入れ:上部は閉じたまま、側面のジッパーを開けてメインコンパートメントの中身を出し入れできる機能。特に、移動中に使ったアイテムをバックパックの中に戻したい場合や、悪天候時に大きな開口部を使わず出し入れがしたい場合に便利です。
底部からの出し入れ:特に、多量のギアが入る大型ハイキングバックパックはたいていこの機能を備えています。底部をジッパーで開くことができ、深いところに収納したアイテムを取り出すのに便利。たとえば、いちばん下にジャケットを入れておけばジャケットを直接取り出すことができ、他の荷物をかき分ける必要はまったくありません。
例:Thule Capstone 40L
フォールドオーバー式の開口部:このタイプの口は雨の侵入を防ぐ効果が高く、通勤に適しています。たっぷりの布地で開口部が覆われるため水気の入り込む余地がないからです。
例:Thule Paramount 24L
開口部のマグネット式フラップ:バックパックの口を覆い隠すフラップには、風雨や汚れの侵入を強力に防ぐ効果があります。サイクル通勤・通学には、手を放すだけで自動的に閉じるマグネット式フラップが特に便利。アイテムを取り出すときにバックルやボタンを操作する必要がありません。
例:Thule Paramount 27L
バックル式フラップ:しっかり閉じるバックル機構で、これも雨を防ぐ効果が高いパーツです。バックルには、コンプレッションストラップと同じように荷物の圧縮効果を高め、荷重を均等に分散させる働きがあります。
例:Thule Lithos 16L
ロールトップ式の開口部:このタイプも悪天候からの保護効果が高く、水気の浸入を防いでバックパック内の荷物が濡れるのを防ぎます。このため、サイクル通勤・通学用として人気があります。
例:Thule Pack 'n Pedal Commuter Backpack
U字形の開口部:バックパックの口がU字形になっていると、一般的な形よりも大きく開くため、深いところに収納されているアイテムも簡単に見つけることができます。
例:Thule Accent 28L
クラムシェル式の開口部はスーツケースのような形で開きます。飛行機内に持ち込むキャリーオンバックパックとして、短時間のフライトに最適です。
耐衝突性コンパートメント:大切なアイテムを守るハードシェル成形素材のコンパートメント。多忙な一日の中で荷物にかかる圧力を受け止め、内容物がつぶれたり割れたりするのを防ぎます。
例:Thule Accent 20L
盗難防止用隠しポケット:ショルダーストラップの下や背面パネルにある見えないポケット。盗まれては困る貴重品をしまっておくのに便利です。この機能があるバックパックは、貴重品を持って旅行やカンファレンスに行くときに適しています。
RFID遮断素材:クレジットカード、IDカード、パスポート、キーカードなどに埋め込まれているマイクロチップには、RFIDという無線通信テクノロジーが採用されています。
パスポートの情報を手入力する必要がなくなったのはRFIDテクノロジーのおかげですが、場合によっては、何メートルも離れた場所から不正なスキャン操作が行われるおそれもあります。
バックパックには、RFID遮断素材でできたスキミング防止ポケットが付いていることがあります。カードやパスポートをそのポケットに入れておくと、RFIDの読み取り電波が届かなくなり、マイクロチップの情報が不正にスキャンされるのを防止できます。
RFID遮断素材による個人情報セキュリティ保護機能は、ビジネス用・旅行用バックパックの重要な付加機能のひとつです。
例:Thule Crossover 2 30L
充電用Power Pocketコンパートメント:モバイルバッテリーを格納し、移動中に電子機器の充電ができるスペース。バックパックの充電ポートを使うには、充電器を充電ポートコンパートメントに入れて、ケーブルを所定のループに沿って引き回し、対応する電子機器につなぎます。場合によっては、ケーブルをバックパックの外まで伸ばし、スマートフォンなどを手に持ったまま充電できることもあります。
例:Thule Subterra Travel Backpack 34L
ファイル&フォルダー用ポケット:書類を曲げずに揃えたまま持ち運べる収納スペース。通勤・通学用として最適な機能です。
例:Thule Crossover 2 20L
サイクルヘルメット用ネット:バックパックの外側にヘルメットを固定しておくためのネット。ヘルメットを手で持ち歩く必要がなくなる、サイクル通勤・通学者にうれしい機能です。
例:Thule Pack 'n Pedal Commuter Backpack
シューズ収納コンパートメント:一部のバックパック製品には、靴や汚れた衣服を入れるための専用コンパートメントがあります。ワークアウト用の履き替えスニーカーを持ち歩きたい場合に便利です。
例:Thule Subterra Convertible Carry-On
Shove-it Pocket™:バックパックの外装に用意されている便利な収納スペース。とても簡単に手が届き、移動中でも気軽にジャケットやスマートフォンをしまっておくことができます。
例:Thule Alltrail 45L
ショルダーストラップのポケット:交通機関のカードやキップをさっと出し入れできます。
例:Thule Paramount backpack 27L
ここでは、いろいろなパーツの役割をご紹介しました。この知識を生かし、いっそう効果的にバックパックを使いこなしてください!